服部茂幸『アベノミクスの終焉』(岩波新書)

 福井県立大の服部さんから,上記の本を恵送いただいてから時間が経ってしまった.

 服部さんのこれまでの主張は,米国の経済政策が日本の(1990-2000年代の)過ちを繰り返しているということだったが,本書によれば,現政権下での日本の経済政策が米国の(2008年以降の)過ちを繰り返しているということになろう.いわば,過ちの上に過ちを塗り重ねていることになる.そういうことが,実証的に論じられている.

 是非とも前著とあわせて,多くの人に読まれて欲しい.